キレる俺と切れる奴

今回は初めてこっちでの話をしようかな。
今から一年半前。
初めての米国での年だな。
俺の学校には
日本人は一五人くらいはいるかな。
9人は男で6人は女。
なんでだろうか!?
大概の留学生は言うことがでかい。
やたら日本でのことを話す。
「俺は日本では悪だったんだ」
「マジ煙草すいてぇ~」
そんなことどうでもいいじゃね~か!
興味ないし、
お前らの日本でのことは知らないんだよ!
煙草すいたきゃ吸えよ!
隠れながら吸う煙草の何がうめぇ~んだよ!
俺にはわかんねぇ~な!
ここにいる日本人もそんな感じ。
俺の地元のダチとはまったく違う。
そんなよぉ~!
会って間もないのにそんな話しされた
俺はなんて言えばいいんだよ?
「ヤンキーじゃん」
とか
「いかちいな」
そんな感じか?
いつしか俺は日本人の中でういた存在になっていた。
だからと言ってアメリカ人の友達もいなかった。
こっちでは良くないんだけど
俺は人見知りする性格だから、
よけい駄目だった。
昼めしとか一人で食べてたな。
ある日、一人で飯を食っていたら
三人組のアメリカ人が俺の横に来てこういった!
「Can I sit here Little Chink?」
そして、笑った。
Chink?ここの奴らはアジア人イコール中国人と
思っている。
しかも、Chinkは中国人の差別用語
俺は頭にきたが、
この時は言い返せるほどの英語力はなかった。
俺はただ、無視をした。
しかし、こいつらはやたらしつこかった。
俺は知ってる限りの英語で言い返した、
すると今度は俺のpronunciation(発音)を馬鹿にした。
キレた、
俺は勝てるはずもないのに
殴ろうとした。
すると、
「whats up crackers」
広人という日本人だった。
そして、広人は俺に言った
「こういう時に言う、言葉しってか?」
俺は何も言わなかった
「Fuck off bitches」
アメリカ人は悔やしそうに背を向けて行った。
こいつはほんとに英語がうまい、
発音の完璧だ、それに頭が切れる。
こいつと口で言い合ったら誰も勝てない。
日本語でも英語でも、
そのことはみんなしっている。
最初は俺は広人が嫌いだったが、
こいつは良い奴だった。
なぜか広人はいつも俺を助けてくれた。
英語も教えてくれた。
ここでの過ごし方も教わった。
何よりもこいつのおかげでドラムとも会えた。
アメリカでの日本人の【ダチ】って呼べんのは
お前だけだぜ、広人!!
Thanx Hiroto!!!!!!

ちなみにあのアメリカ人三人組とは今ではすごく仲が良い
週末はよく一緒に遊ぶ。


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